おお住うの家
House Building Concept
The first feature of Ohzumo no Ie
100年以上安心して住み続けるためには、平面架構からの脱却、立体架構への移行がぜひとも必要です。
6寸,7寸,8寸の大きな柱を使用することも肝要で大黒柱1本で地震力2割を負担するとも言われています。
新伝統構法とは、これらのことをふまえた上で、伝統構法をベースに現在の建築基準法に適合させた構法です。
家づくりとは『反省、改良、進歩、そして発展』あらゆる物づくりの原点と心得ています。
柱の曲げ抵抗を活かすか無視するかは、耐力を何割か向上させると
いうレベルの問題ではなく木構造を「全壊させるか、させないか」の別れ道になります。柱の曲げ抵抗を活かすことだけが、木構造を全壊させない強力な手段となります。
在来構法は、筋違いしか構造材はありません。筋違いを取り除くと不安定構造しか残らないのです。
筋違いが白アリや腐敗菌にやられると耐力ゼロとなり倒壊します。阪神大震災の全壊10万棟はこうして生じました。
同じ規模の鳥取県西部地震の全壊400棟は、柱の曲げ抵抗の重要性を大きく物語っています。
現在の住宅は、金物強度に頼り、その分柱や梁といった大事な構造材を小さく設計してあるものが多く見られます。
金物は20~30年したら、結露で錆が発生し金物の接合部が強度低下を起こします。
荒井工務店では、金物も使用しますが伝統構法の木組みである「足固め、差鴨居、貫」といった横材によって柱の曲げ抵抗を最大限に活かした木組みだけで家の耐力を充たす構法に取り組んでいます。
伝統構法は、非常に高度なレベルでの技術力を必要とする構法で、大工や棟梁などの腕や墨だしの高い技術力にかかっています。伝統構法の建築基準法の改正に伴い申請に非常に時間がかかってしまうのが現状です。
在来構法は、高度な技術を持たなくても建築基準法に簡単に適合する構法で、現在の建築のほとんどが在来構法で作られています。
しかし、地震に強いのは明らかに伝統構法であるのは明白で、法隆寺などの日本古来より地震に耐えて今に至る神社仏閣などの日本伝統建築物は多数存在します。
新伝統構法は、現在の建築基準法に適合させた伝統構法で、より高度な技術力を必要とされます。また、最先端の素材、技法を巧みに取り入れ融合させ、さらなる技術力の発展を図っています。
匠たちが振り下ろす鎚一つ一つにも魂込めた木組みの家『おお住もうの家』には確かな技術力と伝統を受け継ぐ熱い建築への想いが込められています。